英語で嘘をつくという技術

本日もエープリルフール特別企画(!?)です。

 

英会話を始めた3年前、私は「英語で嘘をつく」ということが出来ませんでした。

 

例えば、オンライン英会話でちょっとめんどくさい恋愛の話になり、

「あなたも、こんな経験ある?」

と尋ねられると、思わず本当のことを話して、

「あれ?これ親友にも言ってない事なのに…なぜか付き合いの浅いオンライン英会話の先生に話しちゃったよ〜(°▽°)」

なんて思うことがありました。

 

いま思うに『嘘をつく』というのは、かなり脳に負担をかける作業なのではないかな、と。

 

ネイティブスピーカーではない日本人にとって、英語を話すだけでも脳をフル稼働させている状態です。

そこにプラスして嘘をつくのって、ある意味かなり高度な技術なのかも?!

 

最近は英語で嘘をつくのにも、少しは慣れてきました。

理由の一つは、英検です。

 

英検の作文の課題や、2次試験の質問には、

 

Do you think that parents today need to be stricter with their children?

今日の親は、子どもにもっと厳しくすべきと思いますか?

 

Has the spread of the Internet had a positive influence on society?

インターネットの普及は社会に良い影響を与えたでしょうか?

 

Do you think traveling abroad helps a person grow?

海外旅行は人を成長させると思いますか?

 

なんて問題が、がんがん出てきます。

 

「そんなん場合によるだろー。YesともNoとも断言できないよー」

という質問だらけです。

ここで、本当の自分の意見を言おうとすると、ドツボにハマること、ハマること…

 

例えば3つ目の質問。

「海外旅行は人を成長させると思いますか?」

自分の正直な意見としてYesで書き始めたのですが、どうも上手くまとまらない。

そこで、思い切ってNoの立場でもう一度書き直してみました。

 

Most of people spend their time only for sightseeing during the trip.

ほとんどの人は旅行の間、観光をするだけである。

It is a waste of time and money because we can know anything on the Internet.

インターネットで何でも知ることができるので、これは時間とお金の無駄である。

 

かなり強引な理屈ですが、こちらのほうが簡単に書くことができました。

 

このように、英検では『自分の本当の意見とは違うけれども、英語でうまく説明できる立場を取る』という受検者は多いようです。

 

自分の実力からすると、どちらの立場から意見を述べると簡単で説得力のある文章を作れるのか、とっさに判断するのも難しいんですけどね。

それも、ひとつの技術かな…